主要都市で防疫措置緩和、地下鉄利用時の「場所コード」スキャンが不要の都市も
全国各地で防疫措置を緩和する動きが広がっている。上海も含め、交通機関の利用者に「陰性証明」の提示を要請しないとした都市は多い。杭州や寧波等、浙江省の都市では、「場所コード」のスキャンも5日から不要になった。
杭州・寧波
浙江省の杭州、寧波、温州、台州、紹興、湖州、舟山、嘉興、金華、衢州、麗水の11都市が4日、新型コロナウイルスの防疫対策の調整を発表、常態化されたPCR検査をとりやめる方針を示した。今後は「検査希望者をできるだけ検査する」体制にシフトするが、住民に便宜を計らい検査サービスについては引き続き提供していくとしている。
なお、杭州や寧波では、地下鉄やバスなどの公共交通機関を利用する際、これまで必要だった「場所コード」のスキャンも不要になる。
山東省
山東省衛生健康委員会が4日、5日0時からオンラインサイトまたは薬局で解熱剤、咳止め、抗ウイルス剤、抗生物質など「4種の医薬品」を購入した住民について、PCR検査の陰性証明の確認や、実名登記の情報登録を不要とした。駅、ターミナル、港湾、高速道路インター等の場所で到着者に対する強制的なPCR検査も取り消すとしている。
上海
上海市では公共交通を利用する際、5日からPCR検査の陰性証明の提示が不要になった。以下は「上海発布」が4日付けで行った発表内容。🔗第一財経の公衆号等が報じた。
上海市疫情防控工作领导小组办公室发布优化调整疫情防控的相关措施,具体如下:
上海市新型コロナ防疫業務指導グループ弁公室は、新型コロナの防疫に関する措置として、以下の通り発表する。
一、乘坐轨道交通、地面公交、轮渡等市内公共交通工具,不再查验核酸检测阴性证明。
1. 市内軌道交通、路面交通、フェリーなど公共交通機関を利用する際、今後、PCR検査の陰性証明を確認しない。
二、全市公园、景区等室外公共场所,不再查验核酸检测阴性证明。
2.市内の公園や景勝地など屋外にある公共の場では、今後、PCR検査の陰性証明を確認しない。
三、以上优化调整措施自12月5日零时起实施。后续,本市将根据国家政策和疫情形势,持续优化调整相关防控措施。
3. 上記の最適化調整措置は12月5日0時から実施する。後続の措置について市は、国の政策と疫病流行状況にもとづき、関連する防疫措置を引き続き最適化し、調整を行う。
请广大市民继续坚持“三件套”“五还要”,落实好规范佩戴口罩、保持社交距离、做好“手卫生”等个人防护措施,主动扫“场所码”,尽快接种疫苗,当好自己健康的第一责任人。
市民は引き続き「3点セット」と「5つの必要」を遵守し、マスクの着用、ソーシャルディスタンスの維持、手洗いの遂行等、各自が防護策を心がけるものとして、率先して「場所コード」のスキャンに務める。一方、できるだけ迅速にワクチン接種を受け、自分の健康管理については自らが責任をもって対応する。
なお、交通サービスのオールインワンアプリ「随申行」(※)がこのほど地下鉄全線をカバーする運びとなった。「ワンコードパス」をコンセプトにPCRコード、健康コード等を一元管理し、同アプリの利用者は地下鉄構内で場所コードのスキャンも不要になる。公共交通と軌道交通(リニア線除く)との乗り換え時には料金割引がある。
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広州
広東省広州市は12月2日、市や区の各クラス各種医療機関は、一般外来、救急診療を受ける人は健康コードの提示で施設に入ることができるとした、新たに診察を受けたり、入院する患者および付添者は24時間のPCR陰性証明を提示して施設を利用する。
「広州本土宝」微信公衆号が1日、広州市で交通機関を利用する際に提示を要請される“コード”について、地下鉄、飛行機、鉄道、バスに分け、ポイントを解説している。以下、和訳文を掲載する。
1 地下鉄
現在、地下鉄に乗車する際にPCR検査の陰性証明は不要。ただし、駅構内への入場には場所コードのスキャンが必要で、緑色のコードが表示されたこととの確認を以って入場が可能になる。
2 白雲国際空港
白雲空港では、ターミナルに入場する旅客に対してPCR検査の陰性証明のチェックを行う。旅客は48時間以内のPCR検査の陰性証明を以って入場できる。
3 鉄道
現在、広州エリアの主要鉄道駅はすべて正常に運営されており、閉鎖・運休の措置をとっている駅はない。旅行を予定する旅客は、48時間以内のPCR検査の陰性証明と健康コードの緑コードがあれば、体温測定が正常であることを確認後、駅構内に入場して列車に乗車できる。北京に出向く旅客は、北京健康宝のほか、さらに48時間以内にPCR検査を2度実施して取得した陰性証明の提示が必要になる。
鉄道部門は、旅客は出発前に「鉄道12306」アプリ等のルートを通して最新の列車運航状況およびAPPなどのチャンネルで列車の運行状況と乗車券の残余情報を取得することができる。関連する防疫制作の要求を満たした後、当日に有効な乗車券で駅に入場し、乗車する。
4 旅客バス
広州交通が発した通知では、省間長距離旅客バスを利用する場合、健康コードが緑であることと、48時間以内のPCR検査陰性証明が必要になるとしている。
深セン
https://mp.weixin.qq.com/s/nhG659DvfMhG_1Gc7pmWkw
北京
乳児や3歳未満の幼児にはPCR検査を免じ、同伴者のみ検査する。急性・重症の患者について、医療機関はPCR検査の結果がないことを事由に診療を遅らせたり、治療を拒否してはならないとしている。
重慶
重慶市衛生健康委員会は12月2日、市民は交通機関を利用する際、健康コードのチェックを行うだけでよいとする見解を示した。ただし、公共の場に入るには72時間のPCR検査で陰性結果が証明されていることが必要になる。
同委員会は前日の12月1日、市は集中隔離、在宅隔離の対象者、高リスク区域および重点グループに対しては、相応の規定にもとづいて適切な回数のPCR検査を行うものとし、行政区域にもとづく全員PCR検査は二度と実施しないとした。
成都
成都市衛生健康委員会が30日夜、微博公式アカウントで発表したところによると、同市では今後、市民が住宅エリア(小区)の出入りの際にPCR検査の陰性証明の提示が不要になる。提示が必要なのは健康コードのみでよい。
PCR検査は、国家防疫プログラム第9版と最適化措置第20条の要求にもとづき、リスクがある職場、重点グループに対してPCR検査を行うが、検査対象は広げてはならないとしている。一般的には、行政区ごとに全区民を対象としたPCR検査は行わない。各区(市)・県は住民の利便性を図り、検査地点を設け、引き続き検査ニーズに応え、市民に向けて置し、検査が必要な市民に向けて無料で検体プール方式によるサービスを提供していく。
入国者、物品、環境に直接接触した人、集中隔離施設に従事する職員、各クラス各ジャンルの医療機関で働く人たちに対しては毎日1回のPCR検査を実施する。宅配便、配達、ホテルサービス、内装・積荷サービス、交通運輸サービス、ショッピングモール、スーパーマーケット、農産物市場に従事する人など、人が密集し、往来が激しい職場や入国管理サービスに携わる人等は、毎週2回のPCR検査を実施する。
また、学校や保育施設、老人介護施設、児童福祉分野のサービス、精神病院、訓練施設など主要機関に携わる職員に対しては、毎日20%の比率で検体採取を行う。
成都市の住民は12月2日から健康コードの緑表示、体温測定、場所コードのスキャンで公共の場への入場が可能で、公共交通機関の利用もできる。PCR検査の証明を検査することはしない。
成都市衛生健康委員会は11月30日、成都市民が住宅エリア、庭園を出入りする際にPCR検査の提示は必要はなく、本人の健康コードを提示するだけでよいと説明した。
新闻坊 2022-12-02 11:34
https://mp.weixin.qq.com/s/uyshLFC1NoZadEU4BLM9uA
央视财经 2022-12-01 10:04
https://mp.weixin.qq.com/s/Ap_1mqFdzArRsvV-HvquWw
天津
天津鉄道交通、路線バスが12月2日から72時間以内のPCR証明のチェックを取りやめた。乗客は健康コードの検査、場所コードの読み取り、体温検査で列車に乗ることができる。
遼寧
遼寧省瀋陽市新型コロナウイルス防疫指揮部は11月30日、高リスク区域を除き、長期に渡って在宅中の高齢者、毎日オンライン授業を受ける学生、在宅勤務者等、屋外での活動がない人は、外出ニーズがなければPCR検査を実施しなくてもよい。
红星新闻 2022-12-02 16:49
https://mp.weixin.qq.com/s/wT_XHm-yViu6_t46JAN4kg